
007 数学で最も大切な技術_無意識を意識的に変換させる勉強法/京都大学に受かる勉強法
はじめに
そんな悩みを抱える高校生も多いのではないでしょうか?
このサイトでは暗記が一番大事と申し上げてますが、もちろんただ暗記するだけでは身に付きません。
解法の本質を理解し、問題に取り組む際の「無意識」を「意識的」に変換することが鍵となります。
つまり、暗記したものを使いこなさなければなりません。
この記事では、数学を得意科目にするための最強勉強法を解説します。
無意識を意識に変換するとは?
まず、数学で最も重要なことは「問題を解くプロセスを無意識から意識に引き上げる」ことです。
普段、問題を解く際に手が勝手に動く、もしくはなんとなく答えにたどり着いてしまうことはありませんか?
これでは解法が自分のものにはなりません。
これがいわゆる無意識で解いていると言った状態です。
この状態だと偏差値60までは行きますがそこから伸びません。難関大の問題などはどうやって解いたらいいのかわからなく最初から手が止まってしまうことも多いからです。
また問題を解くとき、計算過程や思考のプロセスを「無意識のまま」にしておくと、同じような問題に再度遭遇したときに「なんとなく解けた」状態でしか再現できません。
これを解消するためには、無意識に解いている考えを意識的に考えてあげることが効果的です。
もちろん勉強法として普段から行ってあげることが大切です。
ポイントは、頭の中で行っている思考を、すべて紙の上に明確に表現することです。
つまり、解答の流れを意識的に書き出すのです。
これにより、解法が頭に定着し、詰まった時に打開するための方法を意識的に出すことができます。
すなわち、どんな問題にも対応できる柔軟な思考力が育ちます。
より具体的な状況をお伝えすると。授業の中でよくお伝えしているのですが。
証明問題が出た時には、
1背理法、2対偶の証明、3数学的帰納法、4不等式(左)ー(右)、5直接証明する
の5つを思い出してその中から選択して解いて行こうっていう話をしています。
こういうのが問題ごとに全てパターン化してしまうことが大切なのです。これをしないと、例えば相加相乗平均の範囲内でのテストでは満点を取れるが、模試で出てきた時は相加相乗平均を思いつかない。といった最悪の事態になってしまいます。
こんな経験もちろんみなさんありますよね。
ステップ1:問題を紙の上でしっかり表現しよう
数学の問題を解く際は、頭の中で行うことを全て視覚化することから始めましょう。
例えば、公式を思い出したり、式の展開を考えたりするときも、その思考の過程を紙の上に丁寧に書き出します。
この作業によって、頭の中の曖昧な部分がクリアになり、解法がよりはっきりと理解できるようになります。
応用問題を解く時のステップとして、
1頭の中の式やグラフを全て書き出す。
2キーワードに注目しその範囲の類似問題を思い出す。
3問題の解き方のパターンを数パターン思い出す。
4命題と答えとの辻褄を合わせる。(答えからの逆算)
5問題を言い換えてわかりやすい形にする(同値変形)
をあげています。みなさんが応用問題を解いているとき無意識にやっていることです。
こう言ったものを全てパターン化します。
他のわかりやすい例だと、私は計算ミスを防ぐ時に項をすべて丸で囲むこと、1行ごとに必ず見直しをすること。
などを言語化して行なっています。こう言った一つ一つの単純な作業も必ず意識的に行いましょう。
ステップ2:意識的に問題を解く練習を積む
本田式学習メソッドでは、繰り返し練習することが重要視されていますが、ただ問題を解き続けるだけでは不十分です。
無意識にやっていたことを、意識的に解く練習に変えることがポイントです。
次の方法で意識的に学習を進めましょう。
一度目は解答を見ても良い
初めて解く問題では、無理に答えを出そうとせず、解答を確認しましょう。このとき、解答に至るまでのプロセスを頭の中で想像し、その過程を紙に書き出します。
二度目は解答を見ずに挑戦
二度目は解答を見ないで解き、間違えたらその原因をしっかり分析します。「どの部分で思考がずれていたか?」「どのステップが間違っていたか?」といった疑問を、紙の上で解き明かします。
三度目は完璧に解く
三度目は、何も見ずに自力で解ききります。
これで解答の流れが自分のものとなり、どんな問題でも応用できる力が身につくでしょう。
ステップ3:アウトプットで思考を固める
最後のステップは、解法を他人に説明できるようにすることです。これができれば、解法は完全に「意識的に」変換され、無意識のプロセスではなくなります。
友達や先生に解法の流れを説明する練習をしてみましょう。
自分がどのように考えたか、なぜその解法を選んだか、順序立てて説明することで、理解がさらに深まります。
自分の中で問題解決のプロセスを論理的に組み立てられるようになれば、あらゆるタイプの問題に対応できるようになります。
無意識を意識に変えることが数学を制するカギ
本田式学習メソッドを取り入れ、頭の中の「無意識」を「意識的」に変換する勉強法は、数学の真髄を理解するための最も有効な手段です。
頭の中で考えていることをしっかりと紙に書き出し、解答の流れを明確にすることで、知識が定着し、問題解決能力が格段に向上します。
さあ、今日から無意識を意識に変える勉強法を実践し、数学の力を飛躍的に伸ばしましょう!
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