京都大学 山崎さんの最強勉強法/数学と理科の常識を覆した暗記攻略法
こんにちは本田です
今回は、京都大学の山崎さんに記事を執筆してもらいました。
山崎さんは理系科目のスペシャリストで、難問でも見た瞬間解法が思いつくほどの実力を持っています。
理系科目の勉強の常識を覆す理解度別勉強法を教えてくださいます。
山崎さんの勉強法(原文まま)
私は解法パターンを暗記できるレベルまで同じ問題を何度も繰り返すことを大切にしていました。
理数科目では暗記が良くないと考える人もいるかもしれません。
ただ、回答を覚えるのではなく、原理を理解した上で解法パターンや公式を覚えることは個人的には非常に役に立ちました。
難問に出くわした際は頭に染みついた引き出しからしか対処できないので、引き出しを増やす暗記というものは強力な武器になると考えていました。
引き出しを増やすため、特に「理解度を分類して勉強する」ことを意識しており、一度解いた問題を理解度別に5つのグループに分けました。
そして、それぞれに適した勉強アプローチを取り入れていました。
理解度5 | 問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶ |
理解度4 | 手を動かしていく内にあまり苦労せず解ける |
理解度3 | 時間制限を無くしてじっくりと考えていけば解けるレベル |
理解度2 | 自力では解けないが解説を見たらなんとなく理解できる |
理解度1 | 解説を見ても全く分からない |
理解度別に解説していきます。
理解度5
・問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶ(問題を見ただけでどういう方針で進めれば良いのか分かる状態)
→見ただけでも解けるレベルですが、時間に余裕があれば手を解き直していました(記述の漏れ、計算ミス、論理的におかしな点が無いか確認することができます)。
理解度4
・見ただけでは分からないが、手を動かしていく内にあまり苦労せず解ける(目安としては試験時間内で十分に間に合う状態)
→このレベルの問題は十分理解できていると思います。なので、一度出てきた問題パターンは可能な限り暗記してしまって、次は見るだけで思い出せるようにしていました。
理解度3
・時間制限を無くしてじっくりと考えていけば解けるレベル(制限時間内には間に合っていない状態)
→このレベルの問題では時間がかかった原因(解法が中々思い浮かばなかった、計算が間に合わなかったなど)が必ずあるはずです。まず時間がかかった理由を必ず追求していました。
解法が浮かばなかった場合は解法パターンを暗記、計算ができなかった場合は計算を単純化する方法が無いか、など原因を特定した上で一週間以上後に再度解き直しました。
理解度2
・自力では解けないが解説を見たらなんとなく理解できる
→これも理解度3とやることは同じです。必ず解けない原因や思い浮かばなかった考え方を特定して覚えてしまってください。(問題そのものを覚えるというよりは解説にのっている解法パターン、重要事項、考え方を覚えていました。)
理解度1
・解説を見ても全く分からない
→その問題を解かない。問題に印だけ残して後回しにする。現状はその問題を解けるレベルの理解度に達していないので考えても習得できないと思います。同じジャンルで理解度1以外の問題を全て理解度3以上にしてから再度解き直していました。それでも分からない場合は半分諦めていましたが、何ヶ月か経った後に見直すと意外と理解できるようになることもありました。
まとめ
試験時間は足りなくて当たり前なので、解ける部分を迅速に解き、考える行為に最大限の時間を充てられるようにしました。
しかし、考えるという作業も突き詰めると「自分の中の引き出しをどう使ってどう組み合わせるかだ」と思っています。
そのため日頃の勉強ではいかにして引き出しを増やす、つまり理解度4や5の問題を増やせるかが合格への鍵になると感じています。
受験で差がつくのは理解度2や3の問題だと思いますが、理解度4,5のストックが無いとこれらの問題には立ち向かえないです。
そのため、一瞬で解法を引き出せるまでに基礎のレベルを深めることを何よりも大切に考えていました。
暗記していた部分は緊張状態でも解け、試験中にリラックスできる!
という意味でも暗記はオススメです。
いかがだったでしょうか?
今回は数学と理科の勉強法を解説してもらいました。
こちらでも、数学を覚えるまで勉強しようという趣旨の記事を載せております。
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